2003年12月7日(日)
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ジョンの魂 / ジョン・レノン
1.Mother/マザー(母) 2.Hold
On/しっかりジョン 3.I Found Out/悟り 4.Working Class
Hero/労働者階級の英雄 5.Isolation/孤独 6.Remember/思いだすんだ 7.Love/ラヴ(愛) 8.Well
Well Well/ウェル・ウェル・ウェル 9.Look At
Me/ぼくを見て 10.God/ゴッド(神) 11.My Mummy's
Dead/母の死
ビートルズが解散した1970年に録音された実質的な初のソロアルバム。
当時のジョンは、過去の心の傷を癒すために「プライマル・スクリーム精神療法」を受けている。 これは心の奥底に眠っている潜在意識を吐き出させるため、泣いたり、叫んだりするもの。 母の死、ビートルズの解散などで大きなこころの傷を受けていたジョンは、このアルバムでその思いをシャウトすることで吐き出している。
なかでも1曲目のMotherはこころに突き刺さるようだ。 母親が自分のことを叔母に預けた時、そして酔っ払いが母親を車で轢いた時・・・ ジョンは母親を2度失ったと語っている。
エンディングのリフレイン部分で 「母さん行かないで 父さんもどってきて」と叫ぶジョンの声は切実で、胸に迫るものがあります。
ジョンが一番言いたかったこと。。 でも、どうしても言えなかったことがここにあるんじゃないかな。
母親が恋しい、ひとりが怖い、誰にも言えなかった・・ 世界のトップスターがひとりの人としてここまで自分の弱さを洗いざらい出す姿に胸を打たれます。。
他にもスタンダードとも言えるラブソング「Love」、ビートルズとの決別「God」など名曲が収録されています。 しかし決してBGMとして聴くアルバムではないと思います。
アルバムの最後にはジョンがカセットテープに直接録音した短い曲が収録されています。
母の死
ぼくの母さんは死んじゃった とっても信じられないんだ もうずいぶん昔のことだというのに ぼくの母さんは死んじゃった この苦しみを 説明するなんてできやしない 誰にも言えなかったんだ ぼくの母さんは死んじゃった
No.2 | | | |